気になる人や事件について。

世の中にはいろんな人が居る。なぜそのような事をしたのかを考える事で、自分の生き方の参考にしたい。

奈良県警生駒署の前署長砥石秀夫が、警察官として他人の財布を窃盗した事件。

この事件については考えさせられる。

公務員として、おそらく最低の人間と言って良いだろう。

 

事件の概要は以下である。

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<置き引き>容疑で生駒署前署長を事情聴取 奈良県警
毎日新聞 3月31日(木)15時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-00000037-mai-soci

 スーパーマーケットで今月26日に客の財布を置き引きしたとして、奈良県警生駒署
の前署長(60)=警視、警務部付=が県警から窃盗容疑で事情聴取を受けている
ことが分かった。前署長は「カートの上に忘れ物の財布があり、つい盗んでしまった」と
容疑を認めているという。前署長は31日付で定年退職予定で、県警は同日午後にも
減給の懲戒処分を発表し、近く書類送検する。

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つまり、生駒署の署長を2月まで勤めた人物が、その後に警務部付の役職に有る中、スーパーで他人の財布を窃盗した事件だ。

 

現役の警察官が起こした窃盗事件である。警察官が窃盗し逮捕された場合、停職か懲戒免職が通常で、警察の規則にもそう記載されている。

したがって、停職か懲戒免職になってしかるべき事件なのだが、この事件で砥石秀夫は不起訴になり、減給処分で済んでいる。

しかもこの減給処分は意味が無く、処分が適用される前に退職になるため適用されない。砥石秀夫は何の懲罰も受けずに退職金を満額受け取って警察を退職している訳だ。

 

警察官が他人の財布を盗み、逮捕され、処罰も受けず、退職金を満額受け取って悠々退職しているわけだが、これは最も卑しい人間と言って良いだろう。

公務員として本当に最低の人物だ。奈良県警と言う組織も身内に甘いと言うか、本来許されるべき事で無い対処をしているわけだから、警察組織として失格と言える。

だが、奈良県警に限らず、警察が民間や他の公的組織と比べて劣っているのは明白なので、警察だから仕方ないと諦める事もできるかもしれない。

 

しかし砥石秀夫はどうだろう。このような事件を起こし、何の責任もとらず、退職金満額を受け取って退職など、普通考えられないではないか。

どういう神経をしていれば、任期満了で退職金を受け取って退職できるのだろう。

まともな神経の持ち主なら、自分が行ったことを恥じ、その時点で退職を願い出るのでは無いか。規約で退職金が支給されるとしても、それを受け取らないようにするのが普通では無いか。

 

警察官で、署長まで勤めた人物が、自分が起こした窃盗事件の責任を取らないとはどういうことだろう。退職金がいくらか知らないが、おそらく3000万かその程度だろう。

3000万程度のお金が欲しいと言う理由で、このような形で任期満了で退職しているわけだ。砥石秀夫はこれだけのお金を手にした代わり、人間として大切な物を捨てているわけだ。どういう神経をしていればこのような行動が取れるのか、私にはわからない。

 

一般の人が起こした事件なら分かる。いや、一般の人でも自分を恥じて責任を取るだろう。

砥石秀夫はおそらく人間としての良心や常識に欠けているのかもしれない。

一連の行動を見ると犯罪者そのままなのだが、こうした人物が署長になり、定年まで勤め上げる警察にも問題がある。

すべての人間が良い人間とは限らない。人が集まれば中には悪い人間も居るし、犯罪を起こす可能性もある。しかし警察はそうした人間が多すぎではないか。

こうして他人の財布を盗む人間がクビにならないなど、異常では無いのか。

 

砥石秀夫は署長として、これまで多くの人間に頭を下げられる人だったろう。地元では名士だったに違いない。

しかし、今回の事件を見ると、砥石秀夫と言う人間が愚かで侮蔑されるべき人間なのが分かる。人間だから罪を犯したのは仕方ないかもしれない。しかしこの始末はどうだ。他人の財布を盗んで退職金をがっぽりもらって満期退職する。

他人の財布を盗むくらいの人間だから仕方が無いのかもしれないが、あまりにあり得ない責任の取り方では無いのか。

 

世の中にはたくさんの人が居る。

自分はつまらない人間、くだらない人間、社会の役に立たない人間と考えて落ち込んでいる人も居るだろう。

 

でも考えてほしい。砥石秀夫よりはマシだろう。

今回のこの事件を起こし、その後にとった砥石秀夫の行動を見れば、こんな人間よりはマシと思うはずだ。

 

人間のクズと言うのはこういう人の事を言う。そう思える事件である。